ちいさな
ほんとうに些細なこと
恋にも似た
さみしさを覚えた
ぬれてしまった
視界のわるいまど
きおくにあるのは
ひかりが踊る川で
きれいな水晶が
瞬くようだった
ただ
それだけなのです
曇天の日がつづいている
もうあの牧歌は
聴けないのだろう
なにもかも
いなくなってしまった
きれいな川辺を
やさしくてらす太陽も
わたしに約束されたはずの
つかのまの囁きも
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