遥かな夢を紡ごう
夢…幻想
数々の悲哀が
うなだれながら
頬をかすめて
透明に溶けていく
確かな意思を
持つかのように
迫る
暗い暗い影
いつから気づいた?
明るく照らす
天の光ではなく
全てを終え
眠るときの闇に
本当の安らぎが
あるのだと
遠くからの笑い声より
小鳥たちの歌声より
わたしの周りを
流れゆくのは
一切の無音であれ
この身が老いて
風に飛ばされる
塵芥となっても
とこしえに変わらない
深遠な漆黒の渦であれ
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