すれちがい

あたらしい夜明けと
とぎれた風の音
終わりを迎えようか
そろそろ


ゆらいだ水面が
しずまってからは
少し落ち着けたろうか
失ってしまったものは
とても多く

気がついたら
なにもない
これ以上どこを
埋め立てようか?


いつまでも
黙っていないで
わたしのこと
嫌いだったのだと
それだけ言って
でなければ
わたしは何のために
時をとめて
未来をけしたというの


もうゆらがない
心の水面
もうつづかない
あなたとの道
かつてこれだけは
失ってしまっては
いけないのだと
思っていただろうね




Back