夜風がふく
ここちよい孤独
このときばかりは
瞳が黒曜石のいろに堕ちるのを
どうにもおさえられなくて
いつかだきしめてくれたあなた
止まり木をなくして
無力なわたしに
ピリオドをうってくれるのを
ほんとうは待ってる
気がつけば
明るいひかりがおそろしくて
逃げだしてしまったから
くだけて
海の砂になってしまったけど
探し出しにきて
すくいあげて
でなければ
殺しにきてくれるのでもいい
わたしを終わらせてくれるのを
ほんとうは待ってる
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