目をそらさずに
怖いの
あたりまえのように
めぐる明日が
こおりを溶かす
こもれびへの怯えに
ずっと立ち向かっていた
陽だまりに包まれているときは
必死でこころを無にしていた
真っ青な月が昇るころに
やっと目をつむったけれど
ふたたび
ざわめきのなかに
まぎれこむ前に
そっとうたをうたおう
皆にとっての「わたし」を
演じる前に
明かりをおそれない人たちの
異端者への
けおとす視線に
ずっと立ち向かっていた
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