今がそのときでも

風と風がつながる明日へ
やさしい絶望を投げかける


別になにも
期待していたわけではない
しかしそんなに簡単にあなたに
切り捨てられるとは
思わなかった


無知なあなたはささやいた
「その命、おまえの命
 なにを残せるというんだ
 なにができるというんだ」
それでも
白い白い骨が残るでしょう
この地にとわに枝を広げる
樹木の糧となるでしょう


わたしは
どんな姿となり果てても
あなたの最後を見届けることは
できるのだから
あなたに殺されることを
絶望はしても
けして恐れはしない




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