そして、またくりかえす

忘却のかなた
日と月の神の御業のもとで
ゆっくりと
わたしは
忘れられ
死んで逝くのだろう

赤い日に
愛されることを
願い
青い月に
望まれることを
夢見た

誰かの足音が
しっかりと
水玉の残骸を踏みしめて
進むのが聞こえる
わたしではない人が

わたしはただ
沈んで、沈んでゆくだけ
深い深い記憶の谷に
神の
面影に
浚われ




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