真理
秋の果て
金色銀色の逆光の中に
死を想って
少し、泣いた
メビウスの輪よ
せつなく、いとおしく
矛盾の宝庫 虚無の洪水
あなたは小さくねむっていた
まるで
全てを消し去るかのように
昔々の歌物語の
弱く気高い命の流砂を
真理の追究 宇宙の読解
美しい波が広がり
どこまで続くのだろう
遠く、遠く
ほうき星のきらめきを
かき消してまで
冬の果て
金色銀色の理想を
輪は断ち切ることなく
ただ、嘲笑うだけ
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