6
杭を打て、消えゆく愛憎に口づけを
7
散らばってしまって
戻らないんだ
教えてよ
わたしたちにとって
何が真実だった？
つむぎ続けていた糸は
いつから切れてしまったの？
8
嘘しかつかない
スケープゴート
その残虐な瞳は何のためぞ
9
それでも泣けないのだけれど
もしあなたが
翼を折るようなことをしたなら
そのときは
きっとそのときは
10
あまり
多くのことは
のぞまないから
ただひとつだけ
風化されゆく思い出の中で
見つけ出したいことばがあるの
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